1974年(昭和49年)7月29日午前8時––上士幌町の高杉牧場で、国内初の熱気球フェスティバルが幕を開けました。
参加機体は、空の夢を乗せた5機。
風まかせの「風」、日大探検部の「龍馬」、Far East Balloon Clubの「アセンションⅡ」、柏崎気球倶楽部の「かぐや姫」、未知の会の「Tinker Bell Ⅲ」。
朝もやに包まれた高杉牧場から、熱気球が一斉に離陸する瞬間は、まるで新たな伝説の始まりを告げるかのようでした。この日を境に、上士幌の空には、非日常的な日常が広がり、熱気球の飛ぶ夏が永遠に刻まれました。